絵のスランプは目先を変えると抜け出せる|描けない原因と対処法

絵を描こうとして紙の前で地蔵のように動けなくなる。

いざ描き出してみても思うように描けず、グチャグチャに描きつぶしてしまう。

描けなくて、まるで世界から自分ひとり取り残されたように怖くなる絵のスランプ、辛いですよね。

絵が描けなくてスランプだと思っている時も、目先を変えてみただけでスッと抜けられることもあります。

絵のスランプになる5つの原因スランプから抜け出すことが出来る2つの対処法、そしてそもそもスランプになりにくい3つの予防法についてお話しします。

絵のスランプの原因

「スランプ」とは一時的な不調のことを意味しますが、そもそも絵のスランプって何が原因で起きているのでしょうか。

私自身の経験を振り返ってみると、絵が描けないというスランプは絵の仕事では起きたことがなく、自由に絵を描ける場合に起こっていました。

どうして自由に絵を描けるときに限って、スランプで描けなくなったのでしょう。

絵のスランプの原因 ①描き慣れていない

たった1日ピアノに触らないだけで指がスムーズに動かなくなるように、絵筆も持っていないとカンが鈍くなります。

私の場合は複数の異なるタッチの絵を描いているので、久しぶりにこっちのタッチで…となったとき、「どうやって描くんだっけ?」とド忘れして地蔵のように固まることがあります。

絵のスランプの原因 ②成長の壁

「絵が描けない…」と自分で思っているだけで、実は今までの描き方で今までと同じクオリティの絵なら描ける場合もあります。

でも自分の中ではもっと良い作品がイメージ出来ていて、よりクオリティの高い絵を描こうとして、でも上手くいかないという壁にぶつかっている状態です。

絵のスランプの原因 ③技術が身についていない

絵の描き方が安定しておらず、前回、前々回はたまたま上手く描けたけど今回は描けなかったというような場合です。

それは絵のスランプというより、まだ技術がちゃんと腕に入っていないことが原因で、言い換えると「描き方がわからない」という状態です。

絵のスランプの原因 ④ひとつの絵に固執している

絵のスランプというより、上手く描けない絵をなんとかしようと描き直しすぎてどんどんきたなくなってしまうこと、ありませんか。

これはひとつの絵にこだわりすぎて、客観的に絵を見られなくなっています。

絵のスランプの原因 ⑤描かなくても大丈夫という安心感

仕事の場合は期限があり信用やお金がからむことでお尻に火が点きますので、なにがなんでも必死で描きます。

自由に絵を描く場合は描けなくても追い立てられたりしないのでスランプでいることが許される、とも考えられます。

絵のスランプから抜け出す方法

絵のスランプの対処法 ①描き方を学ぶ

今までより良い絵を描こうとして壁にぶつかっている場合や描く技術が身についていない場合、描き方がわからずに躓いている状態なら、教室やYouTubeなどの動画や参考書から描き方を学ぶことで前に進めます。

自己流で試行錯誤して見つけるというのも間違いではありませんが、スランプから脱出できない期間が長くなってしまうかもしれません。

絵のスランプの対処法 ②他の絵を描く

描けない1枚の絵に固執せず、その絵はそれで置いておいて次の絵を描いてしまうのもアリです。

私は自分のこれまでの傾向から「何枚か描けば必ず失敗作も出来る」と思っているので、上手く描けなかった場合は執着しないよう、よく同時進行で他の絵も描いています。

同時進行にしていなかったとしても、「こんな絵も描きたい」というお手本のような資料を普段から集めてストックしているので、とりあえずその中から失敗したのとはタイプの違う絵をお手本に、次の絵にサッと移行します。

タイプの違う絵を描いてみたら意外とスムーズに描けたりして、スランプと思っていたけど単に1枚の絵が上手く描けていないだけだった、ということもありました。

絵のスランプの予防法

私は以前に比べると絵のスランプに陥ること自体がなくなってきました。

それはスランプになりにくい状態を作れているからだと思います。

絵のスランプの予防法 ①描く習慣をつける

出来るだけ頻繁に筆を持ち、絵の具を使って描く習慣をつけておくことは大切です。

しばらく描かないと描くハードルも上がりますが、いつも描いていると紙を前にして戸惑うことがなくなってきます。

絵のスランプの予防法 ②お手本を集める

こんな絵が描きたい、こんな絵が好きというお手本の資料を普段から集めておくと、つまずいた絵とは異なるタッチや画材の絵を描いてみようという気にもなります。

画家としてのアイデアの引き出しも増えると思います。

絵のスランプの予防法 ③目標や期限を作る

個展や公募展までに何作品絵を描くと決めるなど、絵の活動において期日のある目標を作ると失敗した絵に固執せず、必要にせまられて次の絵を描くようになります。

絵のスランプの辛さの正体

絵のスランプの辛さの正体は「焦り」です

描けなくても焦らなければ気持ちはうんとラクになりますし、そもそも「スランプ」とすら感じないかもしれません。

焦りというネガティブな気分を手離す方法は諦めることです。または開き直ること

「焦ったところでどうにもならない」と受け入れてしまうことです。

焦ってパニックになるより、とりあえず気持ちを切り替え他の絵を描いてみることがオススメです。

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MIRAデザイン画家
絵が上達したい・自分の描いた絵を売ってみたい人へ、上達のヒントや画家活動の悩みの解決方法、画材などについて発信しています。 以前は画廊に勤め毎日絵を販売していました。 現在は師匠と吉祥画を制作販売したりリアル系似顔絵の注文を受けたり、絵画講師をしながら独自の支持体を使って絵を描いています。 ブログに書ききれない情報はメルマガで。 本気で上達したい人向けの水彩画のテクニック講座が気になったら、おトクなオープニング価格のうちに体験してみてくださいね。(好評です) 11月29日~12月1日に大阪で個展を開催。 あなたのお越しをお待ちしています。