落ち込みやすい。
落ち込むとズルズルと引きずってしまう。
繊細で素直な人ほど自分の失敗や間違いなどに責任を感じ、落ち込んでしまいやすいのではないでしょうか。
「あの時ああしていれば」「あんな言い方は良くなかった」など、自分を責めすぎてつらくなってしまうことはありませんか。
今日は何かあるとすぐに凹んでしまうという人へ「どうすれば落ち込んだ気持ちをスッキリ切り替えられるか」という方法についてお話ししたいと思います。
落ち込んだ気持ちに限らず、自分にとってシンドイと感じる気持ちは整理整頓する習慣をつけると、生きるのがラクになります。
もくじ
落ち込む気持ちの整理整頓のしかた
まずは紙やスマホのメモなどに次の4つについて書き出してみましょう。
出来ればスクロールしなければ読めないスマホの小さなモニターでなく、大きめの紙に書くのをおススメします。
①落ち込んでいる原因
いつ、どこで、誰と、何をしていた時にどうなったのかを具体的に書きましょう。
感情的にならず、淡々と事務的に出来事を書くと良いです。
そうすることで、自分を客観的で冷静に見ることが出来ます。
②落ち込んでいる気持ち
その出来事によって、今あなたがどのような気持ちでいるか。
「悲しい」「つらい」「恥ずかしい」「くやしい」などいくつでも、あなたの気持ちに当てはまるものを書けるだけ書き出しましょう。
③その時どうしたかったのか
その出来事があった時、本当はどうしたかったか、出来ることならどうありたかったのか、書きましょう。
④落ち込んでいることに対して何が出来るか
この済んでしまった出来事に対して、出来ることは何かありますか。
例えば「相手に次に会った時、どう接したら良いだろう」
「相手には謝る方が良いか。それならいつ?」
「今度同じようなことがあったらどう対処したら良いか」など、具体的に書きましょう。
書けたら改めてメモを見て確認します。
あなたに何が起きたのか、そのためにどんな気持ちになって、何を悔いているのか。
そしてあなた自身に寄り添い、気持ちを汲んであげましょう。
「○○だったから、悲しいんだね」「それは、くやしいよね」のように、あなた自身とお話ししましょう。
心の中で会話をしても良いですが、出来るなら声に出してしまうのがよりリアルに認識出来ます。
ここは丁寧に時間をかけてください。
そのうえで、これからどうしたら良いかを改めて考えましょう。
⑤落ち込んだ気持ちをお道具箱に片づける
こちらについては、この後説明します。
落ち込む気持ちは台風と同じ
あなたが落ち込んでいる時、その気持ちは台風のようなものと考えてみてください。
あなたは台風の暴風雨に打たれているところだとします。
先ほどの4つの作業をすることで、何が起こるかと言うと、台風の中にいたあなたが気象衛星のように上空から台風を見下ろすというポジションに切り替わります。
気象衛星からは台風の全体像がよく見えます。
これが見えるだけで、かなり気持ちが整理されるはずですが、もう一息です。
「それはそれ」です
「それはそれ」というお道具箱を用意してください。イメージの話です。
あなたの隣にお道具箱を置いたら、あなたの台風をそこに入れて蓋を閉じましょう。
落ち込むことが起きて、そのことで頭がいっぱいになってしまうと、あなたの全てがそういうものに思えてきたりしますが、それは錯覚です。
あなたにはいくつもの素晴らしいところがあり、今するべきことや楽しもうとしていたことがあったはずです。
地球で台風が起こっている場所はほんの一部分。
それは紛れもなく台風に違いないけれど、その全体像を見下ろすことが出来たあなたになら、いじわるな台風を片付けることが出来るようになります。
ここに台風はあった。でも、それはそれ。わたしはわたし。
落ち込みを長時間引きずる必要は無くなります。
落ち込みの整理整頓を習慣化しましょう
箱の中の台風は時間とともに消えてしまうこともあれば、小さいながらも残ってしまうことがあります。
その場合は台風を捨てるというケアも必要になりますが、まずは現在進行形の落ち込みから回復することが優先なので、気持ちがぶり返してしまった時には、この5つのステップをもう一度やってみてください。
特に②の自分の気持ちに寄り添う作業は、あなたの気持ちが落ち着くまで何回でもしてみてください。
このステップを日ごろから習慣化することで、落ち込みやすい人も、しつこい落ち込みから抜け出すことが出来るようになっていきます。
落ち込むことは誰にでもあります。
細かなことによく気の付く人なら尚のことだと思います。
もし落ち込んでしまった時には、整理整頓してまたスッキリと笑顔のあなたに戻ってくださいね。