ありのままの自分って何だろう? どうすれば受け入れてもらえるの?

ありのままの自分を愛してくれる恋人がほしい。

家族なのに本当の自分を受け入れてもらえない。

本当の気持ちを友達にも話せない。

ありのままの自分を受け入れるってどうするの?

そもそも、ありのままの自分って何のこと?ありのままで大丈夫?

今日は受け入れるとうんと生きやすくなる、「ありのままの自分」についてお話しします。

ありのままの自分とはどういうもの?

あなたが自分だと思っているあなたの姿は、本当にありのままの姿ですか。

鏡に映る姿の他に、自分の長所や好きなこと、成功体験、頑張っている自分、誰かに愛されている自分…「これが本当の自分」と誰もが思いたいのはこういう部分ではないでしょうか。

一方で短所、失敗体験、頑張れない自分、誰かに嫌われている自分、病気やコンプレックスは「本当の私はそうじゃない」と思いたくてもおかしいことではありません。

ありのままの自分とは、この「胸を張れる自分」と「知られたくない自分」どちらもまるごと全てを含めたもの、ということになります。

ありのままの自分を受け入れてもらうのは無理?

ありのままの自分を受け入れてほしいと思う一方で、あなた自身は他の誰かのありのまま全てを受け入れられますか。

たとえ家族でも「この部分は我慢できない」ということがあって当然。

自分以外の誰かの何もかもすべてを受け入れる余裕はないという前提で考えてみましょう。

自分でも受け入れたくない、見たくない自分を他の誰かに受け入れてもらおうと考えることに、まず無理があります。

①家族がわかってくれない

一番身近にいて理解してくれて当然と思いたい家族が、わかってくれないのはつらい。

でも、これは実はとてもよくあることです。

たとえ親であっても、万能ではありません。

彼らが生きて経験し学んだ範囲でしか対応出来なかったり、理解出来ない。

理解は出来なくもないけれど、あなたより世間体を気にする、ということもあるかもしれません。

これは、必ずしも血のつながった家族があなたの一番の理解者にはなれないということを意味しています。

②恋人にすべてをさらけだすことが出来ない

恋人に自分の全てを知られたくないというのは、ある意味健全です。

恋愛にはファンタジーの要素があり、恋人たちはお互いにファンタジーとリアルを行ったり来たりしながら愛を育てていきます。

特に恋の入り口にはファンタジーは必要で、いきなり初めから「ありのままの私を受け入れて」と現実を突きつけられたら、たちまち魔法が解けてしまいます。

愛を育みながら少しずつ相手を深く知っていくけれど、必ずしもお互いに受け入れられるかは、やってみなければわかりません。

わからないけれど、これはやってみるだけの価値があり、恋愛の面白いところのひとつです。

お互いのありのまま、ありのままに近い深い部分で繋がっていられる相手に育った時、それは素晴らしい体験になります。

③ありのまま何でも話せるのが親友?

あなたが上手くいっている時も、うまくいっていない時も変わらずいてくれるその人は、良い友人なのでしょう。

どんな時でも味方でいてくれてなんでも話せる、そんな友人がいたら心強いですよね。

でも「なんでも話せる」ということが、必ずしも親友である理由にはならないと思うのです。

友人に限らず、家族やパートナーであっても、なんでも話を聞いてくれて受け入れてくれて当然ということではないと思うのです。

その理由は、彼らが専門的に学び訓練されたカウンセラーではないからです。

それぞれに人としての器があり、あなたの話の内容によってはその器に入りきらない場合もあります。

彼らは必ずしもあなたの一番の相談相手にはなれないのです。

相手を振り分ける

つきあう相手を内容により振り分ける、というのも悪いことではないと思います。

今やSNSも一人で複数のアカウントを使い分けるのが当たり前になっています。

なにもかもすべてではなく、自分のこの部分でこの人たちとつきあおう、と振り分けてしまうのも、身軽でいられる方法かもしれません。

そして、相談相手はもっと広い視野で探すと良いです。

私自身は何かに困ったら、誰に話すかを内容によって振り分けます。

ちょっと話を聞いてほしい、背中を押してほしいだけなら身近な人に、体調のことなら信頼する治療家に、精神的に追い詰められたらカウンセラーに、といった具合です。

出来事によっては専門の相談機関にはじめから頼る方が身近な誰かに聞くより話が早い場合もあるし、話すハードルも下がって気楽です。

ありのままの自分を受け入れるのは、あなた

家族、恋人、友人…一番身近な人たちが、あなたのありのまま全てを受け入れてくれなくても、異常なことではないかもしれません。

だからこそ、ありのままの自分を誰かに受け入れてほしいという気持ちに応えられる可能性が一番高いのは、あなた自身です。

自分の短所や弱さ、カッコ悪さを受け入れるというのは、苦しいこともあります。

それでも覚えていてほしいのは、あなたにとってどんなにダメだと思う部分や出来事があっても、あなたという存在そのものがダメなわけではありません

ありのままを受け入れることはあなたの人間的な成長を止めるものではありません。

たとえば自分に良くないと思う部分があった時、自分を否定すると苦しく自己嫌悪に陥りますが、そんな自分を否定せずにまず受け入れてみましょう。

「これは良くない」「良くないから自分でも嫌だ」「でも、私のすべてがダメではない」というところから、これからどうしていきたいか考えることは、自己嫌悪にひたるより気持ちをラクにし、早くその気持ちから抜け出ることも可能です。

少しずつでもありのままの自分を受け止め、受け入れていってみてください。

ありのままの自分を受け入れるとラクになる

良いところも悪いところも、ありのまま受け入れられるようになってくると、ショックな出来事や失敗することがあっても、落ち込みすぎることが減っていき、たとえ落ち込んでも回復が早くなります。

ありのままの自分を自分自身が受け入れる時、他者にそれを求める必要はなくなっていきます。

そして、そんな寛容なあなたに、周囲の人も安心して接することが出来るようになります。

そのような良好な関係を育む中で、あなたの求めていたようなありのままの自分を受け入れてくれる相手が現れることもあるかもしれません。

現れなくても悲観しなくて大丈夫ですが、もしもそんな相手が現れたら素敵ですね。

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MIRAデザイン画家
絵が上達したい・自分の描いた絵を売ってみたい人へ、上達のヒントや画家活動の悩みの解決方法、画材などについて発信しています。 以前は画廊に勤め毎日絵を販売していました。 現在は師匠と吉祥画を制作販売したりリアル系似顔絵の注文を受けたり、絵画講師をしながら独自の支持体を使って絵を描いています。 ブログに書ききれない情報はメルマガで。 本気で上達したい人向けの水彩画のテクニック講座が気になったら、おトクなオープニング価格のうちに体験してみてくださいね。(好評です) 11月29日~12月1日に大阪で個展を開催。 あなたのお越しをお待ちしています。