嫌なことを忘れる方法が知りたい。一刻も早く。
誰かに傷つくことを言われた。失礼なことをされた。失敗した。
考えるだけで嫌な気持ちになるから考えたくないのに、考えるのをやめられない。そのことばかり考えてしまってしんどいという人へ。
今日は嫌なことを忘れるための方法や考え方について、お話しします。
もくじ
忘れたい嫌なことを3つに整理する
嫌なことを忘れるためにはまず、忘れたい嫌な出来事があなたの責任で起こったこと(失敗など)なのか、他の誰かからの言動によるものか、どちらの場合でも基本の考え方として「起こった出来事」「感情」「今後の対応」の3つに分けましょう。
例えば①「職場で失敗をして叱られた」、②「ショック、くやしかった」、③「同じ失敗をしないように今度からもっと丁寧に確認しよう」とか、①「結婚するよう諭された」、②「うっとうしい、イライラする」、③「今度そういう話が出たらさっさと話題を変えるか、その場を離れよう」など。
この、今後どうすればいいかの答えが自分なりに出ていれば、嫌な出来事は過去のものとして流してしまえばいいわけです。
それでも嫌なことの細かなディティールをエンドレスで思い出して、いつまでも忘れられない場合は、こう考えてみてください。
嫌な人は あなたのお客様ではない
忘れられないほど、あなたに嫌なことをしたり言ってきた人というのは、どんな相手でしょうか。
会社の上司や同僚、近所の人、それほど親しくない知り合い、家族ということも・・。
おそらく元々それほど良い関係性を築けていない相手ではありませんか。
例えば仲の良い友人であれば、嫌なことは嫌だと言えますし、耳の痛いことでも本当に自分の為を思ってくれている助言なら、ショックを受けても感謝出来たりするものです。
この、元々さほど仲良くもない誰か、さほど興味のない誰か、もしかしたら本当は嫌いな誰かのことを、長々といつまでも考えているとしたら、とてももったいない時間の使い方をしていることになります。
たとえば、あなたは快く思っていない人を自宅に招きますか。
招くどころか自宅の住所さえ教えないと思います。
近所の人など、用事で玄関先で応対することがあっても、嫌いな人ならわざわざ家の中に招き入れてお茶を出したりしませんよね。
そう、あなたが快く思っていない人は、あなたのお客様ではありません。
いつまでも考えているというのは、快くない相手をあなたの寝室に土足で上がらせているようなもの。
心の中なんて寝室以上にプライベートなエリア。お客様でもない相手に居座らせてはいけません。
早々に追い出して、嫌なことは忘れてしまいましょう。
嫌なことを忘れる方法
思い出したくない自分の失敗も、嫌な人のことも、忘れるには実際どうすればいいでしょうか。
①別のことに集中して忘れる
とにかく思考そのものを一旦止めてしまうことです。
嫌なことを忘れる方法は、スポーツなどで体を動かすとか、没頭できる何か別のことをする。これに尽きると思います。
例えば出来事が映像としてはっきり思い出される場合は、映画などの映像を集中して見る、言われた言葉が何度も繰り返し思い出される場合、本などをじっくり読むなど、同時に再生出来ない(しにくい)ものを選ぶのも良いと思います。
深く集中できるほど、そのあとの気分も自然に切り替わりやすいものなので、映像も文章も短編をいくつも見るのでなく、長編をじっくり見るのがオススメです。
何かに没頭する場合、後々別の問題を作らないためにも依存性の高いものはさけてください。
あくまでも健康的に楽しく忘れましょう。
②忘れるほど夢中になれるものを見つける
嫌なことを忘れたいのに考えてしまうという状態は、他のことに集中していない、またはリラックスして無心でいない状態です。
嫌なことを考えない習慣が付いてしまうと無心でいることも難しいことではなくなりますが、考えてしまう人の場合はいきなり無心を目指すより、何か別のものに夢中になる方がラクだと思います。
いつまでも嫌なことを考えてしまうというのは、それだけの暇があるということでもあります。
実際、夢中で何かに打ち込んでいると、何か嫌なことがあっても、「今それどころじゃないの。ちょっと黙っててくれる?私の時間を奪わないで」という感じで、済んだことはサッサと忘れることが出来たりします。
そういう夢中になれるものがない、特に趣味も頑張りたいこともないという場合は、嫌なことを忘れるためにもぜひ何か見つけることをオススメします。
思い煩わず楽しく過ごしていれば、無趣味だろうとなんだろうと何も問題ないと思いますが、嫌なことを忘れられず思い悩んでしまう人は、夢中になれるものを見つけることで、もっと楽な気持ちで生きられるようになるでしょう。
努力してでも見つける価値があります。
得意でなくてもとりあえず少しでも気になったものに飛び込んでみる。
新しい何かを探すことに一生懸命になってみるというのも、嫌なことを忘れる方法として良いことだと思います。
嫌なことに命を使わない
嫌なことを忘れたいのにずっと考えてしまうのは時間があるからだ、と先ほども書きましたが、その人も時間に余裕があるようでいて、本当はそうでもありません。
誰もが刻一刻と死に向かって生きているわけで、誰でも持ち時間は有限です。
それは親しい人が亡くなったり、大病をしたり、災害にあったり、何か大きな出来事がないと普段なかなか実感として感じられませんが、事実です。
そのことに気付いていようといまいと、この瞬間にも持ち時間は減っているわけで、その大切なあなたの時間を好きでもない嫌な人のために費やしているなんて、なんてもったいのでしょう。
あなたの大切な心、プライベートエリアから嫌なことをすぐにでも追い出してください。
あなたの大切な命の時間を嫌なことに費やさず、どうぞ心地良い気持ちで過ごしてくださいね。