MIRAの個展~FLAME~のお知らせです。
地元大阪、靭公園の見えるステュディオメゾンダールさんにて個展を開催いたします。
アトリエ独自に作る下地に不透明水彩や金箔を使って花やいきものを描いた新作のほか、
アートブログ「パピプルカラー」の記事内に使用した作品20点ほどを展示販売いたします。
額装作品のほかに今回出品する絵画をもとにデザインしたパッケージのサンプルなどもインスタレーションとして多数展示いたします。
グッズはポストカードセット(10絵柄/5枚組/2種)を販売いたします。
オンラインショップは12月3日午後19時まで開けています。(クローズしました。)
12月中旬以降に改めて別のショップがオープンする予定です。
個展のテーマ~FLAME~について
2024年の夏、公募展用に描いた作品のタイトルを今回の個展のテーマとしました。
「FLAME」とは「炎」の意味。
それは命だったり夢や恋や情熱だったり、いつかは消えてしまうけれどたしかに存在しているもの。
儚くも力強くときにはすさまじい炎をテーマに、花やいきものの姿に託して描きました。
不透明水彩の作品を展示
当サイトの記事内で使われた作品も展示します。
透明水彩を使う人が多い水彩画ですが、ポスターカラーやデザイナースカラー、ガッシュなど、不透明水彩でどんな絵を描くことが出来るのか、ご覧ください。
凸凹のある作品は、アトリエ内で独自に調合している支持体に不透明水彩や金箔を使って描いています。
慣れるまではかなり描きにくい支持体ですが、市販の画材の盛り上げ材とは異なる独特の風合いを楽しんでいただけますと幸いです。
出品作品
MIRA exhibition ~FLAME~ つよくはかなくゆらめくいのち に出品する絵です。
タイトル 「FLAME」
個展のテーマとなったタイトルの作品です。
儚さや命の輝きの象徴として薔薇を、夢や憧れの象徴として木馬(ポニー)を描きました。
額縁やマットも絵に合わせて加工しました。
タイトル 「目覚め」
わたしたちは毎日毎秒生まれ続け新しい生を生き続けています。
今日のわたしは昨日のわたしの続きでもあり、まったく別の新しいわたしでもあります。
生まれ続ける新しい時間と永遠をイメージして描きました。
マットは絵に合わせて加工しています。
タイトル 「暖炉」
ある冬の日、リビングで愛猫と暖をとる少女を描きました。
ゆらめく炎やはぜる火の粉をあきもせず眺めています。
この絵はちょっと不思議な絵で、見る角度やスマホで撮影すると表情が違って見えます。
似顔絵の仕事で人物画はたくさん描いてきましたが、こういうことは初めてなので自分でも不思議に感じています。
おそらく支持体の凸凹が影響しているのではないかと思います。
どうしても実際の色にならないのですが、上の2枚の画像の間くらいの印象です。
この額縁は7月末の強烈な暑さの中、お寺の骨董市で見つけたものです。
よごれを拭き、より味わい深い色になるよう加工しました。
骨董市に出かけたあと熱湿疹が出てしまうほどの暑さの中で見つけた額縁が、冬の絵と出会ったのはなんだか不思議な感じがしています。
タイトル 「春光」
満開の八重桜の枝にとまる文鳥は、あたたかな春の陽光にくつろぎ目を細めています。
私は不透明水彩をメイン画材として使っていますが、根底に日本画を描きたいという思いがあり、将来的には日本画材での作品作りもしていこうと考えています。
この作品は日本画らしい表現が出来たかなと感じています。
タイトル 「ひらひら」
パンジーのお花畑で子うさぎが蝶々を見つめています。
ひらひらと蝶は近寄ったりはなれたり、子うさぎのまわりを白い炎のように舞っています。
本当は額装マットをセットするつもりでしたが、下地の端がなんともおもしろく感じられ、マットがない方がいいわと外して額装しました。
至近距離で観察すると本来マットで隠れるはずだった鉛筆の印などが残っていますが、原画ならではの味としてお楽しみください。
通常の鑑賞のときには気が付かない程度の印です。
タイトル 「陽だまり」
花器いっぱいのシャクヤクとバラ。
明るい日の光があふれるように描きました。
まるい花とさんかく(実際は円錐形)の花器を組み合わせ、形のおもしろさを感じながら描きました。
額縁は新しいものを購入したときキレイすぎたので、落ち着いた雰囲気になるようアンティーク加工を施しました。
タイトル 「庭の薔薇」
光はときにまばゆい輝きとなります。
ヨーロッパの古い油絵のように影と光のコントラストを楽しみながら描いた作品です。
絵を本描きする前に花の形はしっかりスケッチをとるようにしていますが、作品を描くときは見たままを描かず、脳内でピントの調整をしてそのイメージを追いかけて描いています。
どれだけ描くかよりどれだけ描かないかというさじ加減も、絵を描く楽しみのひとつです。
額縁が古くベストな状態ではないため、こちらの作品はご購入手続き後に同デザインの新しい額縁を取り寄せ絵をセットしてからお届けします。
タイトル 「星花」
墨田(隅田)の花火という紫陽花を描きました。
花の名前は花火ですが、私は星のようだと感じます。
あたたかなイエローオーカーとブルーの配色が思いのほか好みだということに、描いていて気が付きました。
ふだんあまり小さな作品は描かないのですが、個展用に出そうと思い可愛い額縁を探しました。
長く勤めた画廊で額縁の販売もしていた経験から、額装まで含めてひとつの作品になると思っています。
ここからは会場で撮影した作品です。
こちらは水彩紙に描いたシリーズ。
基本的に白くて四角いマットはあまり好きでないので、色を塗ったり文字を書いたりそれぞれ加工しています。
画廊で長く働いていたので額装は得意…というかとても好きです。
マットの色の合わせ方や額縁の選び方など、詳しく知りたい方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
左の絵はポスターカラーで、右の絵はガッシュで描いたもの。
マットも額縁もあえての白にして絵の色がシンプルに引き立つようにしました。
左側の絵は完成していませんでしたが「制作中」というキャプションをつけて展示しました。
テーブルの上にあるパッケージや紙袋は今回展示している作品データを使って作ったデザインのサンプル品です。
作品の購入について
個展で出品している額装作品は販売いたします。
開場ではQRコードを読み取り、オンラインショップでご購入いただけます。
個展会期後に配送でのお届けとなります。
額縁の裏板にサインやお好きな言葉を(秘密の言語で)お入れ出来ます。
オンラインショップは当日に開けます。
ポストカードセットは会場では現金でのみご購入、お持ち帰り可能です。
ポストカードセットはオンラインショップと会場で金額が異なります。
ご来場いただいた方へのこころばかりのサービスとなっておりますので、何卒ご了承くださいませ。(商品の内容は同じです。)
見どころなど
このブログは大好きな不透明水彩という絵の具の素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいという思いでスタートしました。
これまでにいくつも記事に書いてきましたが百聞は一見に如かず、原画をご覧いただき、この絵の具でどんな絵が描けるのか、多くの人に不透明水彩のおもしろさや楽しさが伝わると良いなと思います。
独自の支持体については、実は数年前からチャレンジしてはいたのですが、紙に比べて非常に描きにくい素材のため苦心していました。
今年になってようやくこの支持体で描くコツが掴めてきたのですが、描いた作品を見ていると自分でも想像していなかった不思議な効果が出ていると思うので、独特の風合いで描かれた絵の世界観を楽しんでいただけますと幸いです。
冬の午後、靭公園の見える瀟洒なギャラリーでひとときの夢を見にいらしてください。
会期中は3日間とも在廊する予定です。
ブログではかなり自由に描き散らかしてきましたが、私自身は人見知りで口下手です。
上手にお話し出来ないかもしれませんが、お気軽に話しかけていただけたら嬉しいです。
ささやかなプレゼントをご用意して、あなたのご来場を心よりお待ちしています。(会期は終了しました。ご来場くださったみなさま、ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。)
会場:ステュディオメゾンダール
会期:2024年11月29日(金)~12月1日(日)
開場時間:各日13:00~18:00
入場無料
アクセス:大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線・中央線 本町駅28番出口より徒歩数分
〒550-0004 大阪府大阪市西区靭本町1丁目16-19 2F