大阪で日本画の画材や額縁が買える卸問屋「誠華堂」さんに行ってみた

大阪で日本画用の画材が買えるお店はいくつかありますが、個人でも購入することが出来る卸問屋さんがあること、ご存じですか?

卸問屋の多く集まる堺筋本町駅の近くに、1955年創業の誠華堂さんはあります。

岩絵の具はありませんが、その他の日本画の画材は一通り揃っており、特に顔彩の品揃えは多いと思います。

和紙や書道用品、日本画の画材、和額の他に実は油絵や水彩画に使える洋風の額縁やオーダー額も沢山扱っておられるんですよ。

私は水彩だろうとポスターカラーだろうと日本画の筆を愛用していますが、

大阪の一般的な画材屋さんの水彩画用の筆売場ではおいていないような絵筆も、誠華堂さんで購入することが出来ます。

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卸問屋さんですが小売りもされているので、個人でも安心してお店に入ることが出来ます

日本画の画材や書道用品など和物を買いたい人も、水彩画やアクリル画、油絵を描いている人にもこっそり教えたい画材屋、誠華堂さんのお店と商品について、ご紹介します。

誠華堂 1F

1Fお店の入り口を入ってすぐ、右側に色とりどりの和紙が揃っています。

奥に進むと色紙や短冊が沢山。

こんなに種類があるんだと思うくらい、あります。

可愛い一筆箋のようなステーショナリーは和洋両方揃っています。

御朱印帳もありました。

1階では社長さんがニコニコして座っておられて、人見知りで緊張している私の質問にもとっても気さくにお話ししていただけました。

誠華堂 2F

2階は日本画の画材と書道用品が半々という感じです。

吉祥や上羽絵惣などの顔彩の品揃えが豊富でした。

一色ずつバラで購入出来たり、顔彩の大きいサイズの鉄鉢も揃っているので、お気に入りですぐ減ってしまう色は鉄鉢で買うのもオススメです。

水彩絵の具のような感覚で使いやすい、吉祥のチューブタイプの絵の具もバラ売りであります。

水干絵の具もありました。

膠や胡粉、金泥、金箔などもあります。(私が訪問した日は四角い形の金箔はなくて、砂子に使う細かな金箔はありました。)

筆も沢山あります。

半分くらいは書道用かな…、わからないときは店員さんに聞いてみてください。

優しそうな雰囲気の方ばかりでしたので、聞きやすいと思います。

刷毛は少なく、水刷毛が少しありました。

木版画で使う手刷毛もあります。

書道の紙はびっくりするくらい種類がありました。

紙は本当に沢山の種類をおいておられるようです。

師匠と私が日本画を描くときによく使っている鳥の子は、誠華堂さんでロール紙で購入しているものです。

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鳥の子は日本画だけでなく、水彩画を描くときにも使える人気の紙です

お店に行った季節柄、団扇が沢山ありました。

団扇に手描きで絵を描くのもいいですね。

誠華堂 3F

3階に上がると額縁や衝立、掛け軸などがあります。

和風と洋風半々くらいでしょうか。

大阪でこれだけ店頭に和額が揃っている画材屋さんは、ほとんどないのではと思います。

和額はモダンでお洒落な額縁が多くて、書道にも絵画にもどちらでも合いそうでした。

書や掛け軸に対応されているので、作品の裏打ちもお願い出来ます。

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洋額メインの額縁屋(画材屋)さんの場合、裏打ち対応をしておられないお店もあるので、これはありがたいですね

そして意外にも沢山あった洋額。

ライナーの入った深さのある油絵用の額縁も、水彩画などの一般的な額縁も

もちろんオーダーメイドの額縁にも対応されています。

ライナーの入った額縁は油絵でなくても、キャンバスに描いたアクリル画にも使えますね。

奥の方に大きな作業台があったので、もしやと思い聞いてみますと、その場でマットもカットしてもらえるそうです。

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ナチュラルという品名の、一般的によく使われるオフホワイトのような色のマットは常備しているそうで、急いでいる時にはすごく助かりますよね

他の色のマットは取り寄せ可能ということで、カタログを見せてもらえました。

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うっかり写真に撮り忘れましたが、私がお店に行ったときには人気のミニサイズの額縁も沢山ありましたよ

誠華堂 4F

4階は絵画教室などに使われているようで、お店は3階まででした。

まとめ

画材屋さんは大阪にいくつもありますが、誠華堂さんは卸問屋ということもあり、絵を描いていても意外と知らないという人も多いと思います。

日本画、書道に強いお店ですが、顔彩も人気のパール系やゴールド系の商品も揃っていて、水彩で描くときにも重宝する羊毛筆も色々あり額縁は和洋を問わず揃っているので、水彩沼の人にとっても見に行かれると面白いお店だと思います。

お店のすぐそばに誠華堂さんのギャラリーもありますので、(人気で早々に枠が埋まるそうですが)展覧会の相談も出来ます。

詳細は誠華堂さんのホームページでご確認を。

ちなみにこの記事は私がただ自分の興味で書いているもので、誠華堂さんからのご依頼ではありません。

私の絵の師匠のお母様の代から誠華堂さんで画材を購入してきたというご縁があり、勝手な親近感から取材させていただきました。

色紙に絵を描いてみようと思ったら、色紙を購入される前にこちらの記事もぜひチェックしてみてくださいね。

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MIRAデザイン画家
絵が上達したい・自分の描いた絵を売ってみたい人へ、上達のヒントや画家活動の悩みの解決方法、画材などについて発信しています。 以前は画廊に勤め毎日絵を販売していました。 現在は師匠と吉祥画を制作販売したりリアル系似顔絵の注文を受けたり、絵画講師をしながら独自の支持体と不透明水彩、金箔などを使って絵を描いています。 ブログに書ききれない情報はメルマガで。 一生役立つ水彩画のテクニック講座が気になったら、おトクなオープニング価格のうちに体験してみてくださいね。 2025年2月、大阪堺筋本町の誠華堂にて展示。