絵を描きにくい刷毛を、自分好みの描きやすい刷毛にする方法(画像つき)

せっかく手に入れた刷毛が描きにくくてガッカリ。(ちょっと高かったのに)

絵描きのみなさんはそんな経験はありませんか。

その刷毛、今はどうされていますか?

もし全然出番がなくてホコリをかぶっているというなら、描きやすい刷毛に生まれ変わらせてみませんか。

ただし、とってもワイルド。

絵筆メーカーさんに叱られそうな方法なので、失敗しても苦情は一切受け付けません。

失敗しても笑い飛ばせる色気のある人だけ挑戦しておくんなはれ。

刷毛が描きにくい理由

ところでどうしてその刷毛は描きにくいのでしょう。

刷毛に限らず絵筆全般に言えることですが、買いたての頃は絵筆はちょっと描きにくいものです。

なぜかというと、毛が多いから。フッサフサだから。

絵筆も刷毛も長く使ううちに毛が擦れて、だんだん痩せてくると描きやすくなってきます

それを見越してなのかわかりませんが、とにかくはじめはフサフサなのです。

絵の具を刷毛がドバーッと吸い込みすぎて、描くときは紙に絵の具が綺麗におりてこない…。

そんなことが起きたりします。(素材にもよります)

ほんならフッサフサを何とかしたらエエんちゃうんと思ったあなた、正解よ。

ところでなんで今日は関西弁かって?

毎回毎回真面目に濃い内容の記事書いてますやろ?アレ結構大変やねん。

あんなもん毎回やってたら倒れます。

今日はMIRAさん、ちょっとおよそ行きの堅苦しいのはお休みどす。

どこの人やねんって?

アトリエではいつもこうなのよ。

描きやすい刷毛に変身 ☆実践編☆

それでは早速、絵を描きにくい刷毛を描きやすく変身させていきましょう。

用意するもの
  • 描きにくい刷毛
  • カッターナイフ
  • なんでも良いからいらん紙 (大きめ)

もうおわかりですね。

毛が散らばりますからね。新聞紙とか広げてくださいね。

ほんならいくで。

STEP

刷毛の柄をしっかり持ち、柄の根本あたりを机に当てて固定する

ズレないようにしっかり持とう
STEP

毛の生え際、柄から1~2mm外側にカッターナイフをあてる

STEP

ザックリいかずに表面付近の毛だけをまっすぐ切り落としていく

一度で深く削らず少しずつ何回も削ります
STEP

刷毛を裏返して同様にする

STEP

ここでチョッとどんな具合か様子を見る

軽く刷いてみます
STEP

まだやったらまた削る

カットしにくいコーナーのところだけ分厚く残らないように
STEP

なんかいい感じになったら完成☆

スッキリ
描きやすくなりました

カッターナイフをあてるとき、柄の1~2mm外側にするのがポイントよ。

ギリギリのところをカットすると、下手したらそこから毛がどんどん抜けて刷毛が使いモンにならんくなるから気をつけて。

この時、ナイロン系とか、動物の毛でもかなりコシの強い刷毛なら多めに削っても大丈夫なのだけど、白い毛の刷毛は柔らかくて、あまり削りすぎると水や絵の具を含んだ時にクタッとなってまた描きにくくなったりするから、チョイチョイ様子を見ながら少しずつ削ったほうが安心よ。

フッサフサやったのがフサフ…くらいになったら、とりあえずいつものように絵の具を付けて試し描きしてみてください。

描きやすくなっていたら、あなたの今年の運勢は上々よ。(知らんけど)

まとめ

絵を描きにくい刷毛が眠っていたら、メルカリに出そうなんて気を起こさないで、勇気を出して改造してみてください。

今回は刷毛で説明しましたが、平筆や丸筆、面相筆でも「なんか違う」と思ったら、使わなくなるくらいなら試してみると良いですよ。

失敗しても知らんで。(自己責任でお願いします)

丸い筆のときはクルッと丸く削るんやで。

絵筆の寿命が縮まるって?使わんよりはずっとマシや。

面相筆は「もっと細いの無いんかい」と思ったら、こうやって削って自分の好きな細さにしたら良いのよ。

だって私たちはクリエイターだから。

ABOUT US
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ミラデザイン画家
似顔絵肖像画を描いたり師匠のアシスタントをしながら制作活動をしています。好きな画材はポスターカラー、不透明水彩、日本画の絵の具。琳派とヨーロッパアンティーク風の絵が好きです。画家活動や画廊で長く働いた経験から得た、絵の描き方やリアルなアートの話のほか、生きづらくて苦しんだ後にたどり着いた、前向きでラクな考え方や肩の力を抜いた楽しい生き方についても書いています。