子供がいない人生は幸せなのか。
35歳は再就職の壁だとか、初産だと高齢出産といわれることもあり、30代以上で子供を産んでいない人や、そもそも子供を産まないつもりの女性なら、誰しも一度は考えるテーマではないでしょうか。
私自身は自ら子供がいない人生を選びました。
自分では特に何の問題も感じていませんが、周りからアレコレ言われる機会があるたび「子供がいない人生って、どうして不幸と思われるんだろう」と不思議に思います。
「かわいそう」と言われたときには「それ、誰のこと?え、私?」とびっくりするのを通り越してあきれてしまったこともあります。
周りから余計なことを言われたり、このまま産まないで良いのかと自問する女性はすごく多いのではないかと思います。
今日は「子供がいない人生は幸せか?」、子供がいない人生のメリットやデメリット、子供がいない人生を楽しく幸せに生きていくにはどうすればいいかということについて、子供がいない人生を選んだ人目線でお話しします。
子供がいない理由
子供がいない人生には、子供を産まない様々な理由があります。
- 健康上の理由
- 経済的な理由
- トラウマなどの恐怖感
- パートナーがいない
- セクシャルマイノリティー
- 子供をもつことに関心がない
この他にも沢山あると思います。
どの理由も女性側だけでなく、パートナー側の理由である場合もありますが、現状、女性側に責任があるような言い方や見方をされるケースが多いように私自身は感じています。

私の場合はいくつかの理由が組み合わさっているのだと思いますが、子供を自分が産むことにそもそも興味がないというのが一番の理由です。
友人の子供と遊んだりするのはとても好きですが、自分が産み育てることとは全く別のこと。
例えば私は相撲やハーフパイプ、水泳などの競技を観るのが好きで選手に憧れ尊敬することもありますが、自分もその競技をやってみたいとは全く思わないのと同じような感覚です。
どのような理由であっても、子供がいない人生を選ぶかどうかは本人とパートナーの間で話せばいいことで、他人が踏み込むのはとても失礼な行為だと思います。
子供がいない人生のデメリットと対処法
子供がいない人生はネガティブにとらえられることもありますが、実際のデメリットはこんなことではないでしょうか。
①子供がいる人生を経験できない
子供を授かり出産するという体験、育てるという経験、子供がいる家族にまつわる幸せや大変さを経験できません。
けれども、子供がいない人生の幸せや大変さを経験することができます。
子供がいない人生についてあれこれ言われたくないように、子供を持たなければわからないことについては、あれこれ言わないよう私も慎もうと思います。
②親に孫の顔を見せることができない
自分たちが子供がいない人生を選んだとしても、その親は孫がほしいと思っていた場合、その願いを叶えることはできません。
これはそれなりの葛藤やプレッシャーを感じることですが、出産のリスクを負うのも長い年月をかけて子供を育てるのも自分たちの役目です。
最終的に自分の人生を生きるのは、親ではなく自分。
誰の為の人生なのか、よく考えたいものです。

③子供がいる友人と話が合わなくなる
学生時代や職場などで仲の良かった友人も、結婚して子供をもつなど生活スタイルが変わることで、次第に話題が合わなくなることはよくあります。
子供がいるいないに関わらず、環境や状況が変わると友達も自然に変化するもの。
それでも長く続く友人関係もありますが、人生でその時々に必要な人がお互い友人になるのだ、というくらいに思えればいいのではないでしょうか。
④老後の心配
子供がいない人生を選ぶと言うと「老後はどうするの」「誰にみてもらうの」という言葉が必ずと言っていいほど返ってきます。
たしかに、急な病気やケガで入院、老後や死んだ後の手続きなどをどうするかは、予め考えておかなければいけません。
少し気になるのは、子供は自分の世話をしてくれる為の存在ではないということです。
子供に迷惑をかけたくないという年配の方の声もよく聞きます。
子供には子供の人生があり、仕事や家庭があります。
たとえ子供がいてもウマが合わなければ、介護などはお互い苦痛になるのではないでしょうか。
子供がいるかどうかに関わらず、子供をあてにせず資金を準備する方が現実的で、ストレスも少なくて済む気がします。

⑤人間的に欠陥があるように言われる
残念ですが、子供がいないということをマウントの材料にする人もいます。
マウントではなくても「女性は子供を産んではじめて一人前」のような言葉をかけられたことは私もあります。
その言葉には、子供を産んではじめて気が付いたこと、世の中の見方が変わったなど、子供がいることでその人が成長した経験が大きく影響しているのだと思います。
ただ、思うのです。
人が気づきをを得たり成長する機会というのは、出産や育児以外にもいくらでもあるということを。
子供がいるという経験については子供がいない人にはわからないこともありますが、例えば男の子だけを育てた経験は女の子だけを育てた人にはわかりませんし、病気やマイノリティー、それぞれの職業なども経験したものでなければわかりません。
子供を産んで一人前と私に言った人は、おそらく子供を授かるまで、人生からあまり学ばなかった人なのではないかと思います。
子供がいない人生のメリット
デメリットだけでなく、子供がいないことで得られるメリットもあります。

①出産や育児に関わる心身の負担やリスクがない
子供を授かったとき、男性と比べて女性の方が身体的にも精神的にも圧倒的に負担があります。
そのことを本当に理解出来て行動にまで移せる男性は、まだまだ多くはないように思います。
②キャリアが保てる
子供を産むことで、女性は仕事を休まざるを得ない状況になります。
出産後、育児も仕事も両立させている人も多いですが、育休を取りづらい雰囲気の会社などでは退職を余儀なくされることもあります。
一度退職してしまうと、得意分野で能力の高い人であれば再就職したり自分で起業するという方法もありますが、そうでない場合は年齢によっては正社員に再就職するハードルがかなり上がります。
これは個人の努力の問題ではなく社会全体の問題でもありますが、子供がいない人生の場合、出産や育児によってキャリアに影響が出ることはありません。
③子供の養育費がかからない
子供ひとりを育てるのにかかる金額は2千万とも3千万ともいわれます。
子供がいない人生ではこの養育費が必要ないので、自分のやりたいことや老後の資金に充てることが出来ます。
④時間やエネルギーを自分の為に使える
子育てには大変な労力が必要です。
特に女性は自分を後回しにし、家族や子育てを優先しなくてはいけない状況になることが、男性よりずっと多いように思います。
自分にやりたいことがある場合、自分の為に使える時間やエネルギーを確保することはとても重要です。
子供のいない人生では時間やエネルギーを多く自分のために使うことが出来ます。

⑤恋愛しやすい
結婚を意識するかしないかに関わらず、子供がいない方が気兼ねなく恋愛しやすいのではと思います。
⑥子供のことで悩まない
子供がいることで多くの幸せを享受できると同時に、子供がいることの悩みは必ず発生します。
子供がいない人生では、子供のことで悩むということがありません。
子供がいない人生は幸せ?
子供がいない人生のメリットとデメリットをお伝えしましたが、結局のところ子供がいない人生は幸せなのでしょうか。

私の正直な気持ちを言えば、そもそも幸せを「子供がいるかいないか」にこだわって考えることがなんだかズレているように思えるのです。
人の数だけ人生があり、幸せは人それぞれ違うもの。
「子供がいない人生だから不幸」という単純なものではないと思うのです。
幸せと感じるかどうかは「子供がいるかいないか」ではなく、その人自身の人生への向き合い方、生き方によるものだと思います。
子供がいない人生を楽しく生きる方法
幸せは、子供がいるかいないかではなく生き方と書きましたが、楽しく幸せに生きるにはコツがあると思います。
①誰かに依存しすぎない
幸せを子供がいることと考えることは、子供に依存した幸せとも考えられます。
同様にパートナーに深く依存すると、幸せはその存在に左右されてしまいます。
生きている以上、誰かに何かしらの依存をしないで生きることは出来ないものだと思いますが、特定の誰かに深く依存するのではなく、依存先を分散させることが幸せの安定につながります。

②資金を貯める
子供がいない人生で老後などの心配がないように、必要な資金を貯めておく。
必要な手続きなども勉強しておくことで、不要な不安は減らせます。
③生きがいを見つける
子供がいない人生をボンヤリと過ごしていると、子供がいる人と自分を比べて羨んだりあせったり、寂しさを感じたりしてしまいます。
子供がいない人生には子供がいる人生より自由にできるお金や時間、エネルギーがありますので、それを活かすことが出来れば人生はとても充実したものになり、いちいち誰かと自分を比べて悩む必要はなくなります。
仕事や勉強、趣味やスポーツ、ボランティアなど、なんでも打ち込めるものを持つことは、子供がいない人生に限らず、誰もが人生を豊かに生きるために大切なことです。
まとめ
これまで子供がいない人生についての考えをお話ししてきましたが、「子供がいるから幸せ」と思っている人を否定する気は全くありませんし、そう思えることは素敵だと思います。
子供は授かりものとも言われるので子供を産まないつもりの私も、数年後に赤ちゃんを抱いて「産んでよかった」なんて言っている可能性もゼロではありません。
どうしても子供がいる人生を歩みたい人には養子や里親として子供を迎えるという選択肢もありますが、子供がほしいけれど授かることが出来ないという場合については、子供を産みたいと思ったことのない人間がわかったようなことをえらそうに書きたくなかったので、あえて書きませんでした。

幸せに「子供がいる人生」か「子供がいない人生」かは関係ないと思って生きた方が良いし、
他の人に対しても子供がいるかいないかで幸せかどうかを勝手に決めつけたりしない方が良いし、
すべての子供にはその存在は祝福されていると心から信じてほしいし、
楽しく幸せに生きるかどうかは、子供がいるかいないかではなく自分次第ではないかなと思います。
子供がいなくてもぜんぜん楽しく生きられるから、心配しなくて大丈夫だよ。