得意なことが一つもない。
見た目も勉強も運動神経や趣味も、これと言って強みに出来るものがなくて自信が持てないという人へ。
得意なことがある人がうらやましいなんて、思う必要はありません。
本気になれば誰にでも得意なことは作れます。
「得意なことが一つもない」と思っている人が気付いていない「得意なこと」の正体と、どうすれば得意なものを持てるかについてお話しします。
もくじ
「得意なことが一つもない」という人のカン違い
得意なことが一つもないという人の言う「得意なこと」って一体どんなものを指しているのか、よく聞いてみると「それ、得意とは違うよ」と思ってしまうことがあります。
例えば見た目や運動神経などは、得意というより素質です。
素質というのは生まれ持った特性であるけれど、そのまま磨かなければ得意とまではいきません。
「得意なこと」は見つけるものというより育てるもの、自分で作り上げていくものです。
「得意なこと」の正体
「得意なこと」は自分で育てるもの、とは実際どういうことなのか。
私の体は生まれつき左利きですが、幼少期に親に右手を使うよう教えられ右利きに矯正されました。
この生まれつきの左利きが素質です。
でも毎日右手を使うことで、元々の利き手である左手よりも器用に右手を動かすことが出来るようになりました。
これが得意です。
得意というのは意識しているかいないかに関わらず、その人の努力の結果とも言えます。
「得意なことが一つもない」人の特徴
では得意なことが一つもないのは努力をしていない人なのかというと、そうではなく、得意の入り口に気が付いていない人ではないかと思うのです。
得意にする方法を見つけられていない、得意になりたいものがわからない、自分自身にまだ本気で向き合えていないのではないかしら。
この状態は「それが得意になることに気付いていない」「まだ本気出していないだけ」の状態とも言えます。
得意なことはなくても良い?
得意なことがある人が眩しく見えたとしても、得意なことが一つもないとプレッシャーを感じる必要はありません。
得意でなければ就くことの出来ない仕事もありますが、そもそもずば抜けて得意なことが無いからといって就職出来ないわけでもないし、友達や恋人が出来ないわけでもありません。
得意だと思って就いた仕事でも得意だけで乗り切れるものではなく、慣れや要領の良さや人柄など実践を重ねて身につけなければならないことだらけですし、友達や恋人は相手を大切にすることの方が、得意なことを持っているよりも重要かもしれません。
そして得意なことがなくても自分自身が楽しく幸せを感じて生きていけたら、得意なことがないことに焦りを感じる必要もないように思います。
それでもやっぱり得意なことを持ちたいのであれば、これから得意を作れば良いのです。
得意は誰にでも作れる
得意は素質ではなく努力と書きました。
それは向上心を持って積極的に努力した結果かもしれないし、継続による慣れかもしれません。
どちらにしても、「得意なこと」とはその物事に対して人より沢山取り組んだ結果です。
例えば「センスがある」という得意を手に入れようとするなら、「これは素敵」「カッコいい」と感じる画像や映像、景色などをとにかくたくさん見てインプットすることです。
センスがあるというのは生まれつきというより、どれだけインプットしたかという量によるものである場合がほとんどです。
例えば「見た目がいい」というのは人一倍鏡の前でコーディネートやメイクの練習をして、自分の見せ方を研究しているからこそでしょうし、勉強ができる人は生まれつき頭が良いというよりも勉強している時間が単純に長いです。
得意なことを持っている(ように見える)人というのは、そうでない人と比べ、そのことにかけた時間やエネルギーの量が圧倒的に多い。
今「得意なことが一つもない」と思っている人も、得意になりたいことに取り組み努力を積み重ねることで、これから得意にすることが出来るのです。
得意なことの見つけかた
得意なことが一つもないという人は、どんなことなら得意になれるのか。
「得意なこと」は基本的に努力の積み重ねですから、努力することや続けることが嫌だというなら得意にはなれないと思った方が良いでしょう。
努力出来ること、(場合によっては努力を努力と感じずに)それを継続出来ることとなると、やはり好きなことなら苦になりにくい。
得意なことが一つもないという人は、他の人と比べるからそう思うのだと思いますが、例えば「好きなことはあるけど下手」と思うことがあれば、これから得意なことに育てるにはピッタリです。
自分に素直に向き合ってみると、得意とまでは思わなくても「自分の良いところ(素質)」というのはひとりひとり必ず見つかるはずです。
好き嫌いなくなんでも食べられる人は、美味しい店を見つけることや料理を得意にすることも出来ますし、優しい人はそれを磨けば人に寄り添うことが得意になるかもしれません。
世界で一番をとるというようなレベルを目指すのでなければ、「得意なこと」というのは努力を続ければ誰でもそれなりに身に付きます。
まとめ
好きなこと、ちょっと興味があることは得意への入り口。
自分より上手な人が沢山いようと関係ありません。
誰にでも「得意なこと」は作れ、増やしていけるもの。
自分に向き合い良いところを見つけ、それを楽しみながら磨き続ければ、いつしかあなたの得意なことへと育っているのです。
「得意なことが一つもない」と心配する必要はありません。