2025年5月、ギャラリー美游館さんでグループ企画展を開催させていただくことになりました。
参加メンバーは紀伊川宗圓、森口慶一、nanaki jun、(敬称略)そして私MIRAの4人です。
本展覧会では長年の経験を積んできたベテラン作家から新進気鋭の若手作家まで、バラエティに富んだ作品を一堂にご覧いただけます。

もくじ
出展者紹介
紀伊川宗圓
大阪生まれ。子供時代は日本画家の両親とともに四天王寺境内に住まい育つ。
グラフィックデザイナー、CIコンサルタント、店舗空間プロデューサーとして活躍。
イギリス(ポートベロ ビート)、ニューヨーク(べに花)、日本橋三越、新宿高島屋、京都伊勢丹、大阪高島屋など日本各地の百貨店で長年個展を開催。
本展では百貨店で発表してきた吉祥画とは異なる、これまで宗圓のコレクターなど限られた人しか見る機会のなかった作風の作品を出展。
ホームページはこちら。


森口慶一
熊本出身。元警視庁、似顔絵捜査員から画家の道へ。
メルツという画材を色鉛筆と併用し、一般的な色鉛筆画や水彩色鉛筆画とは異なる独特の絵の具で描いたような作風で、可愛らしくユニークな動物の作品を制作。
総勢100名以上の生徒を指導する、人気の色鉛筆画教室の講師としても活躍。
NHKカルチャー講師、RKKカルチャー講師。
2025年ホルベインアートスペースにて色鉛筆画講座開講。
「ホルベインアーチスト色鉛筆ポートレートセット」配色監修。
ホームページはこちら。


MIRA
大阪出身。デザイン画家。
ギャラリーに9年間勤めた後、紀伊川宗圓に師事し画家に転身。
リアル系似顔絵の仕事や宗圓の意匠を引き継いだ吉祥画の制作経験を経て、アトリエ独自ブレンドの下地に不透明水彩や金箔で花やいきものの絵を描く。
2024年ステュディオメゾンダール(大阪)にて個展。
本サイトであるアートブログ「パピプルカラー」を運営。月間最高4万8千アクセスを集める人気ブログに成長。
2025年春季ホルベインワークショップ講師。


nanaki jun
大阪出身。
大阪デザイナー専門学校 アニメーション学科卒業
京都インターナショナルアカデミー 絵本コース修了
2024年ギャラリー太陽とハリネズミにて個展開催。
アクリル絵の具やデジタルで優しくあたたかな独自の世界観を動物で表現。
絵本の制作も手掛けるなど、ほっと心和む言葉と絵を抱き合わせた投稿がXで138万バズを起こす人気の画家。


グループ展の企画について
今回の企画展は私がかつて画廊に勤務していたこともあり、ギャラリー美游館さんのオーナーさんとも顔見知りだったこともあって、オーナーさんのご厚意で展示の機会をいただきました。
まずは個展ではなくグループ展で、というお話だったのでメンバーは私が各作家さんへお願いして4名でのグループ展になりました。
メンバーとの関係
オーナーさんからは「人数は最大5名まで、出来るだけ大阪在住、若手作家で」というお話しでしたが、最終形態はベテランの宗圓さんや熊本在住の森口さんを含めた4名のメンバーに決まりました。
森口慶一さん「なんだかおもしろそうな人」

今年、私はホルベインさんでワークショップの講師を務めていますが、お話しをいただいた時は(ほかの講師の皆さんはどんな風にワークショップをされているんだろう…)と気になり、森口慶一さんの色鉛筆画のワークショップに参加することに。
ワークショップの後で名刺を交換し「実は私も今度…」という感じで正直に打ち明けましたら、気さくに色んなことをアドバイスしてくださり(めっちゃ良い人や~)と嬉しくなりました。
ホームページを拝見し作品を見た瞬間ピピピッと画廊スタッフモードになり、レストランや病院などに飾るのにオススメしたくなるような作品だなぁと感じたこともあり、「元似顔絵捜査員」という人の心をわしっとつかむ経歴もなんかおもしろそうな人だなぁということでおそるおそる連絡してみたところ、さくっとOKしていただけました。(やったー)
大阪在住じゃないけどホルベインさんのワークショップのために時々大阪に来られるから、ムリヤリ大阪の人ってことにしておきました。
紀伊川宗圓さん「目の前にいてはるし」

あと誰に声をかけよう~と名刺の数々やSNSの知人を片っ端からチェックしているなかで、(そういえば目の前に良い作家さんいてはるやん)とハタと気が付きました。
師匠の紀伊川宗圓先生は百貨店ではいつも赤富士や龍神など縁起物の絵を求められるので【縁起物を描く画家さん】みたいになってしまっているけど、実際は他にもおもしろい絵をいっぱい描いておられるんですよね。
アトリエにはそういった絵がたくさんあって、時々古いお付き合いのあるコレクターさんが直接買いにいらしたりして。(やっぱり良いよね、こっちの絵も)なんていつも思っていました。
若手作家…なぁ。
気持ちは若いしな…、百貨店でも全然出してへんタイプの絵やしな…。
「先生、一緒に出されますか?」
「ハ~イ~♪」
はい、決定。
nanaki junさん「このひと、もってる」

あとひとりかふたり。
nanaki junさんのことは当初から頭の片隅にはあったのですが、この数年間で出会った画家さんの現在をSNSなどでたどったり、普段SNS上で交流のある画家さんや私のメールマガジン内で交流している画家さんたちの活動や絵をダーッと見ていき、最終的にやっぱりnanakiさんにお願いしようと決めました。
もともと私がnanakiさんの作品が好きで、絵本を購入したり、個展初日に一番乗りで見に伺って絵を購入するということもありました。
おこがましいのですが、(やっぱり、いいよねnanakiさん…たぶん、将来人気が出る作家さんなのかも…)アトリエで晩ご飯の準備中にヨシっと心を決め、nanakiさんにDMを送ると参加してくださるってお返事が。(わーい)
そこから安心してご飯を食べていた私は全く気が付いていなかったのですが、この日の晩、「月とコーヒーと本があれば それでいい」というnanakiさんの投稿がXでバズを起こし、翌日の晩にようやく私も気が付いたときには120万インプレッションを超えていたのでした。(最終的に138万インプ)
なんやこの人。なんかもってはる⁈
でも、バズる前に連絡してよかった~。バズったから近付いてきたと思われなくてよかった…。ほんとうに。
「見たよ~ぅ!」と翌日の打ち合わせで初めてじっくりとふたりで話をし、nanakiさんはポンデリングをぜんぶ分解してから食べる人だとわかって爆笑し、店内があまりに寒くてふたりとも震えながら店をでたのでした。
昨年、美游館さんを初めて訪ねるキッカケとなったのが織田義郎先生の個展なのですが、私は画廊で働いていた頃に織田先生のサイン会などに関わらせていただいていました。
この日の打ち合わせでnanakiさんが以前、織田先生のアシスタントをされていたということが判明し、どないなっとんねんと思いましたがこれも何かのご縁かと嬉しく、織田先生にもすぐ報告させていただいた次第です。
ポリフォニーのこと
「ポリフォニーってなんですか」
美術用語でないのもあって、よく聞かれます。
ポリフォニー(polyphony)とは音楽用語で複数の独立した旋律(メロディ)が同時に進行する様式を指します。バッハのフーガはポリフォニーの代表的な音楽です。
シンフォニー(symphony)はオーケストラのために書かれた多楽章構成の大規模な楽曲のことで、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」などはこちらです。
シンフォニーが主にひとつのメロディを中心に共鳴し統一感のある演奏をするのに対し、ポリフォニーはそれぞれのパートが独立して別々のメロディを奏でながらも調和しているものを指します。
今回の企画展はそれぞれの作家さんがきゅうくつな思いをされないでノビノビ制作していただきたかったので、あえてモチーフやテーマを絞りませんでしたので、なんかぴったりな言葉だなぁと。
なぜ音楽用語なのかというと、美游館さんにはじめて伺ったときにギャラリー全体のもつイメージが音楽的だと感じたので(音楽に関係する言葉にしよ)とはじめから決めていました。

ギャラリーさんなのですが、中でミニコンサートとかされてそうな気配がするんですよね。
大きな窓からの光があふれる明るくて素敵なギャラリーさんなので、展示させていただくのがとても楽しみです。
見どころ
4人の作家のポリフォニー展では長年多くのファンから愛されてきたベテラン作家の新しい試みや、得意な画材を通して人々に絵を描く喜びを伝える活動をしている画家、あたたかな言葉や絵で多くの人々の心をいやす画家など、前向きでパワフルな作家たちの個性あふれる魅力的な作品が一堂にそろいます。
大規模な会場ではありませんが、濃く充実した内容の展覧会です。
作品の販売について
すべての作品は販売可能です。
基本的に作品の当日のお持ち帰りは可能ですが、額縁のついていない作品につきましては(お客さまが希望される場合)額縁をお取り寄せして後日お渡しになる場合もございます。
美游館さんは1階がギャラリー、2階は額装コーナーになっていますので、お好きなデザインの額縁をオーダーしていただけます。
今回の展覧会はオンライン販売はありません。
展示されていない作品のお取り寄せにつきましては、作家またはギャラリースタッフへお気軽にお問い合わせください。
在廊について
展覧会中はすべての日程で4人のうちの誰かは在廊できるようにする予定です。
今のところ5月23日(金・午後から)と24日(土)には森口慶一さんが在廊される予定です。
nanakijunさんの在廊は基本的には午前中~13時頃まで。
私MIRAは13時頃から午後の在廊になる予定です。
最終日の24日(土)は4人が全員揃うかもしれません。
在廊日の詳細が決まりましたらまたこちらや私のメルマガ、公式LINE、各作家のSNSでお知らせいたします。
アクセス
バスでお越しの場合「西山台北」バス停で下車すぐ。
●泉北高速鉄道 泉ヶ丘駅から金剛行き (約25分)
●南海高野線 金剛駅(西口)から泉ヶ丘行き (約12分)
※駐車場はございますがとめられる台数が多くないので、出来るだけ公共交通機関でのお越しをおすすめしております。
ぜひ足をお運びいただき、ご高覧いただけますと幸いです。
あなたのお越しを作家一同、心よりお待ちしております。
紀伊川宗圓 / 森口慶一 / MIRA / nanaki jun (DM表記順)
会期 : 2025年5月19日(月)→5月24日(土)
10:00~18:00(最終日は16:00閉場)
会場 : ギャラリー美游館
〒589-0022 大阪狭山市西山台6-1-16
TEL : 072-367-5650