不透明水彩で絵を描くときのパレットについて、お話ししようと思います。
透明水彩の場合は固形タイプもチューブタイプもパレットに出して固め、パレットは洗わないで続けて使っていく方が多いですが、不透明水彩の場合はちょっと異なります。
不透明水彩はパレットを作らない
基本的に不透明水彩の場合はパレットを作りません。
固めた絵の具を水で溶かして描くのでは薄くなるため、不透明水彩らしい濃度の濃い描き方をする場合、その都度使う分をチューブからパレットや絵皿に出して使います。
ただ、不透明水彩はポスターカラーやアクリル絵の具、油絵のような重厚な表現から透明水彩のような淡いみずみずしい表現まで、水やメディウムで自在に濃さを変えられる絵の具なので、透明水彩寄りの描き方をしたい場合は、パレットを作って固めるのもナシとは言い切れません。
不透明水彩のパレットは洗わない?
毎回チューブから出して使う不透明水彩ですが、その都度パレットを洗うか洗わないかはちょっと迷うところです。
一度固まってしまうと、不透明水彩絵の具は濃厚な描き方には使いづらくなりますが、水で溶いたりメディウムを足すことで、パレットに残った絵の具は透明水彩として使うことが出来るからです。
不透明水彩は重ね塗りをするとき、上から重ねる絵の具を透明寄りにすることで、下地の色を上手く生かして混色したり彩度を上げたりすることが出来るので、洗わずに重ね塗り用に残しておくのも良いと思います。
不透明水彩にオススメのパレット
その都度新しくチューブから絵の具を出して使う上に、パレットに残った絵の具は洗わず残しておきたいとなると、不透明水彩で描く場合、パレットは複数持っている方が便利ということになります。
パレットは正直なところ、なんでも良いと思います。
透明水彩のようにパレットを作らないので、絵の具を固める仕切りの数も気にしなくて良いです。
私は絵皿派なのですが、一枚一枚の大きさはパレットよりかさばらないし、何枚増えても重ねておけば良くて、それぞれの色を独立したスペースで大きく使えるのが何より良い点です。
絵皿はやっぱり陶器の絵皿がツルンとしていて使い心地は良いのですが、必ずしも陶器の絵皿でなくても構わないと思っているので、プラスチックの絵皿も使っています。
プラスチックの場合は長時間絵の具が付いたままにしていると、洗っても色が薄く染みついてしまうことがあるのですが、あまり気にしません。
画材として販売されていますが、私のプラスチック絵皿はもともとは画材ではありません。
セリアのキッチンコーナーで見つけたプラスチックのボウルです。
4枚だか5枚だったかセットで100円でしたが、枚数が沢山ほしかったので、見つけたときは嬉しくなりました。
不透明水彩のパレットについてはあまり難しく考えず、使えるものを使うと良いのではないかな。