絵を描く時間がない。
社会人になりお勤めに出たり子育てなどで忙しくなると、絵を描くことに費やせる時間は激減します。
それでも何とかして絵を描く時間を確保したい、働きながら絵を描き続けたいと考えている人へ。
絵を描く為にどれくらいの時間が必要かは人それぞれ、描く絵のジャンルによっても変わるとは思いますが、私が副業しながら絵の仕事をしていたときに工夫した時間の作り方についてお話しします。
もくじ
絵を描く時間がない理由
「絵を描く時間がない」という言葉を私は極力使わずにきました。
どんな理由も結局は言い訳になるからです。
それでも絵を描く時間が足りないと感じたときに、まず見直したのは無駄な時間を使っていないかということ。
絵を描く時間のために 削ったもの
- 仕事が済んだらおしゃべりや寄り道をせず直帰。
- ボーっとする時間を減らす。ボーっと過ごすくらいなら布団で寝て休む。
- スマホのニュースサイトやYouTube、メルカリ、SNSなど際限なく見てしまいそうなものに時間をかけすぎない。そもそも見ないようにする。
- ニュース以外テレビはつけない。
無駄とまではいかなくても、絵を描く時間の確保の為ならまだ削れます。
- 友人と遊びに行くのをやめる
- 睡眠を削る
友人との付き合いは流されていると時間もお金も使います。
私は絵を描く活動と接点のない友人の場合は、会う時間を減らしました。
丸一日一緒に出掛けることはやめ、最大でも半日。
基本はランチなど、ご飯を食べてお話しして2~3時間で帰ります。
付き合いが悪いなと思われたらしめたもの、私は絵を描く時間がほしいのです。
絵を描く時間が必要な人にとって、友達が少ないことはもはやラッキーです。
決して良い方法とは思いませんが、最終手段として睡眠時間も削っていました。
絵を描く時間は 体力ではカバーできない
「時間は作るものだよ」なんて偉そうに言われなくてもわかっていて、たとえ絵を描く時間を確保できても仕事で疲れ果てていて帰宅してからなんて描けない、という人もいると思います。
それを体力でカバーできるか、私は試してみたことがあります。
週に1・2回仕事の後にスポーツジムで鍛えるというのを数年。
トレーナーについていただいて加圧トレーニングをしていた時期もあります。
結論から言うと、私の場合は少々鍛えたくらいで体力的な弱さはカバーできませんでした。
その後、K1チャンピオンなども通う腕利きの整骨院の先生から「鍛えてムキムキになる人とならない人がいる」「虚弱体質の人は無理して運動するとすごく疲れるから歩くのが良い」と教わり、ジムはやめてしまいました。
不健康な生活習慣は整えた方が良いと思いますが、仕事で疲れて絵が描けない人は、絵を描く為には体力作りに励む以上に効率の良い体力と時間の使い方をすることが大切だと思います。
絵を描く時間を決める
多忙な大人は1日単位ではなく1週間単位で絵を描く時間割を考えていきます。
早起きして出社前に描くのか、帰宅後に描くのか、休みの日に描くのか。
あくまでも私個人の経験ですが、出社前に早起きしても大して描けませんでした。
絵を描くのは事務的な作業とは違い、何分で区切りの良いところまでという描き方がしにくく、後に予定がつかえていると思うと集中もしにくかったです。
帰宅後は疲労感が強く、やはりあまりはかどりませんでした。
疲れていると描いても描いても上手くいかず、寝た方がマシと何度も思いました。
仕事で疲れて絵が描けないとなると、頼みの綱は休日を最大限有効に使うことです。
休日を絵を描く時間として最大限生かす方法
休日になったら絵を描こうと思っていても、描く準備をしておかなければ休日はあっという間に暮れてしまいます
休日を絵を描く時間としてフル稼働させるために、休日以外の日にしっかりと準備をしておきます。
- 家事を片づけておく
- 描く絵をイメージし、ラフスケッチなどを描いておく
- 描きたい絵を描く為の資料をそろえておく
- 紙を水張りするなど、すぐ描ける状態にセットしておく
家事はキチンとしようとすると、半日くらいすぐに過ぎてしまいます。
掃除は毎日しなくても平気(アレルギーの方は注意)、料理は次の日も食べられるように前日に多めに作るとか、下ごしらえだけ済ませておいて焼くだけにしておくなど。
洗濯は朝できなければ夜にしたって良いのよと子育ての専門家も言っています。(ただし、夜に外に洗濯物を干すのは防犯上おすすめしません)
仕事が忙しいと休みの日にまとめて家事をしようと考えたくなりますが、絵を描く時間を確保するにはその逆で、とにかく出来るだけ家事を平日にやっつけてしまいます。
休みの日に描くものを予め決めておかないと、それを考えたり、資料を探したりするだけで1日が終わってしまうキケンがあります。
平日疲れていてもボンヤリ出来る時間が少しでもあれば何を描こうか考え、ついスマホを見てしまう時間に資料集めをします。
うっかり紙をきらしていたり、画板が汚れたままだったり、いざ描くときに余計な作業をしなくて良いように水張りなどの準備も済ませておきます。
平日が中途半端にしか時間を使えないなら、平日に絵を描くことは諦めて雑用を片付ける日にし、休日を最大限活用するのがおすすめです。
恋人がいる人へ
既婚者の方やシングルの方、パートナーとの距離感が安定している方は上記の方法で休日をまるっと絵を描く時間に使いやすいですが、恋人がいると時間の割り振りが大変になります。
人によってモテ期が違いますし、婚期について真剣に考えている方もいると思うので、本当にいいかげんなことは言えないのですが、もしもその恋愛が心底大切なら、絵をしばらくお休みすることもアリではないかなと思います。
逆にもし恋愛が上手くいっていなければ、絵を一生懸命描くことがメンタルを保ち、冷静な判断をする助けになります。
恋愛より絵を描く時間を優先することで、強くなることが出来ます。
絵の活動に限らず、人生で同時にこなせることはそう多くはありません。
お勤めの仕事と恋愛と絵を同時にというのは、それぞれが真剣であればあるほど難しい部分があると思います。
もし絵を描くことをお休みしてもまた描きたいのであれば、その間も情報を集めたり良い絵を見ることを続けておくと、再開するときスムーズだと思います。
まとめ
絵の活動をどの程度頑張りたいかにもよりますが、画家活動を本気でしようと思ったら、絵を描く以外にもWEBメディアを動かしたり、勉強したり、営業活動をしたり、やらないといけないことはまだまだあります。
私の場合はマルチタスクでパニックを起こさないよう、紙にしないといけない用事を書き出し、しょっちゅうそれを見て予定を考え、寝る前に明日はこれとこれをすると決めて時間を無駄にしないように気をつけています。
単純に絵を描く時間を作るということでなく、絵の活動をするための活動計画を立ててよく考え、今できることを選んでいくことが大切だと思います。