キャラメル包装の包み方|絵画のプレゼント包装の基本と、知らないと失礼になる包装のルール

キャラメル包装とは名前の通り、キャラメルの包み紙と同じ包装のしかたのこと。

絵画が売れたとき、ご自宅用の場合もあればプレゼントとして購入される場合もあります。

小さな作品であればラッピングも色々しやすいのですが、額縁付きだとそこそこ大きなサイズになることはよくあります。

キャラメル包装は包装紙の無駄が少ない包み方なので、大きなサイズの絵画でも包装しやすよく使われる包み方です。

キャラメル包装のしかた、間違うと失礼にあたる包装の決まりごと、キレイに包むためのポイントについても解説します。

キャラメル包装の和と洋

絵画をキャラメル包装にするとき、包装紙で包むだけでなく、のし(お祝いなどの掛け紙)をつけたり、リボンやリボンシールなどをつけたりする場合が多いと思います。

画廊で働いていたとき、お客様からのご要望が多かったけれど断らなければいけなかったNGな包み方は、のしをつけてリボンもつけるという包み方でした。

のしの包装は和の包装、リボンの包装は洋の包装で別のもの。

両方同時にはしないのが基本です。

のしの掛け紙は包装紙で包む前に品物につけたもの(外からは見えない)を「内のし」、包装紙の上につけるものを「外のし」と言います。

お祝い事は内のしの場合が多いですが、どちらが良いかはお客様にのしの内容と一緒に確認しておくと安心です。

キャラメル包装の包み方

それでは早速キャラメル包装のしかたを説明していきます。

のし包装の場合、掛け紙が絵より小さい場合はそのまま広げて貼っても良いですし、両側を後ろ中心で突き合わせるように折って貼っても構いません。

裏の四スミにテープを付けるなどして箱に貼り付けます。(リボン包装の場合はここはとばしてください)

包装紙を裏向きに敷き、絵の表側を下にして天地の中央に置きます。

横型の絵の場合は絵の左側が天になるように置きます。

キャラメル包装ではお祝い事の場合は必ず包装紙の向かって左を下、右側を上に重ね、上に重ねた部分が横幅のちょうど真ん中になるようにしてテープでとめます。

左側を上にしてしまうと弔事用の包装になってしまうので注意しましょう。

絵が大きいときはテープは3か所くらいとめるか、端から端まで長くとめても良いです。

箱のコーナー部分にピタッとそわせてサイドを内側にたたみ、たたんだところを箱にそわせたまま包装紙の下側を斜め45度に折り目を付けます。

角が浮かないように、しっかりそわせます

上側も同様に斜めに折り目を付けますが、このとき、箱と包装紙の隙間に手を差し込み包装紙を少しだけ奥へ入れ込んでから折り目を付けると仕上がりがキレイになります。

少し奥へ入れ込んでおくと、後で折り上げるときキレイにたためます

反対側も同様に包装紙に折り目を付けます。

上側の包装紙を箱にピタッとそわせて下向きに折り、下側の包装紙と一緒に折り上げ、テープでとめます。

ブクブクしないように角にピッタリそわせます

ここも絵が大きいときは2・3か所とめるか長いテープで端までとめます。

反対側も同様にたたんでとめて、キャラメル包装の出来上がり。

本当は折り返した長さを天地ともに同じくらいの長さにそろえた方がキレイです

和の包装の場合はこれで完成、洋の包装の場合は表側にリボンシールを貼ったりリボンをかけたりアレンジして完成です。

配送する時はせっかくの包装が汚れたり傷ついたりしないように、プチプチで包んでから段ボールなどで梱包しましょう。

包装紙、いつどこで買う?

絵画が売れたときに慌てなくて良いように、包装紙をストックしようか考えている方へ。

包装紙は保管中に折れたりすると使えなくなるので、毎日のように売れるという状況でなければ売れたらその都度調達すれば良いと思います。

包装紙は100均や文具店、包材の専門店などで手に入ります。

100均ではあまり大きな包装紙はありませんので、キャラメル包みでも包装紙を2枚継ぎ足して包む感じになると思います。

私はその都度買いに行くのが面倒で通販で包装紙を取り寄せたことがあるのですが、配送の際にあちこち凹んだ跡がついた状態で届き、結局使わずじまいになりました。

包装紙は小さいサイズは平たい状態で段ボールなどで挟んで配達されますが、私の注文したサイズは大きかったので柔らかい三つ折りにされ、茶紙で包んだ状態で届きました。

段ボールに入れて送ってもらえるところでないと、配送中に包装紙が凹むことは避けられないと思います。

また、荷物としてはサイズが大きくなるので、包装紙そのものの値段に対して送料がやたら高くなりがちなことを考えると、大量に買うのでなければ通販で買うメリットはあまり感じません。

私の場合はかなり大きなサイズの包装紙が必要で、近くでは売っていなかったので、結局は包材の卸問屋に直接買いに行ってストックすることになりました。

包装紙は使う頻度や必要な大きさ、通販で取り寄せるときは梱包がどのようになっているか確認してからいつどこで買うか決めると良いと思います。

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ミラデザイン画家
似顔絵肖像画を描いたり師匠のアシスタントをしながら制作活動をしています。好きな画材はポスターカラー、不透明水彩、日本画の絵の具。琳派とヨーロッパアンティーク風の絵が好きです。画家活動や画廊で長く働いた経験から得た、絵の描き方やリアルなアートの話のほか、生きづらくて苦しんだ後にたどり着いた、前向きでラクな考え方や肩の力を抜いた楽しい生き方についても書いています。