絵の上手い人に嫉妬すること、ありますか。
私はTwitterやPinterestですごい絵を描く人を見つけると「ウワーッ」と圧倒されてしまうことがよくあります。
知り合いの画家さんが大きな仕事をされているのを知って「羨ましい」と思うこともありますが、妬んでつらくなるということはありません。
絵の上手い人に嫉妬し続けるのは時間とエネルギーのムダだと思っているからです。
嫉妬は苦しむものではなくチャンスだとさえ思います。
絵の上手な人はたくさんいるなと日々感じていますが、どうして嫉妬しないで済むのかという話をしようと思います。
もくじ
絵が上手い人に嫉妬しない理由
嫉妬しそうなほど絵が上手い人というのは、絶対にそれだけ描いてきているという確信があります。
絵に限らずどんな世界でも、結果を出している人というのは結果を出していない人より、必ず相応の努力をしています。
実際に会ったことのある画家さんで大きな仕事をしている人は、もちろん絵もたくさん描いておられたし、お話ししたときの人柄も良くて、まわりから応援してもらえるような雰囲気の方たちでした。
開業して絵関係の仕事をバリバリしている人は、異業種交流会のようなところに毎月通って仕事をとっていると教えてくれました。
よく絵が売れている人は出品している絵の枚数も多いし、X(Twitter)のフォロワーさんが多い人はX(Twitter)の稼働歴が長かったり、いいねを沢山もらっている人は毎日絵を載せ続けていたりと本当に皆さんそれぞれが努力されていて、「わ、ヤバ、私も頑張らな…」という気持ちこそすれ、妬む余地はありません。
絵が上手い人に圧倒されたショックを良い方向に持っていけば、嫉妬ではなく自分が頑張るためのエネルギーになってくれます。
「羨ましい」から嫉妬になってしまう人は、エネルギーを注ぐところがズレているのだと思います。
嫉妬する人が見えていないもの
嫉妬はする方もしんどいと思いますが、される方も辛いものです。
私はファッションが大好きなので好きな服を着ていると目立つときもあり、芸大時代にはとても嫉妬されました。
芸大というのはお互いまだ若気の至りという年齢でもありますし、自分は特別と思いたい人や目立ちたい人が沢山いる場所でした。
一度も面と向かってお話ししたこともない人に「あいつは見た目だけ」と言われたりして辛かったです。
一生懸命絵を描き続けて、わからないなりに自分で資料を作って営業し、すこしずつ絵の仕事をいただくようになると、今度は副業の職場できついパワハラにもあいました。
副業OKという職場でしたが、パワハラしてきた上司は私が好きなことを仕事にしていることが羨ましいのだな、とわかるような言動が何かにつけてありました。
嫉妬するなら副業しなくていいくらい成功してからにしてくれ、と何度思ったかわかりません。
絵の話は職場ではしないようにとても気をつけていましたが、こんなに妬まれるものなのかと驚きとともに、やはり悲しい気持ちにもなりました。
嫉妬してくる人達に共通していたのは物事のほんの一面しか見ず、よく知らないまま勝手に劣等感を抱いているということでした。
絵が上手い人を羨ましいと思ったときに、その人が見えないところでどんな苦労をし、どんな努力をしているかを自分は知らないのだという前提で相手を見ると、自分の力不足に悔しくなることはあっても妬むという気持ちは自然とわいてこなくなります。
絵が上手い人に嫉妬しなくても大丈夫な理由
絵が上手い人に出会ったとき、今という「点」で見ると羨ましくなったり自分の実力不足を目の当たりにしてつらくなることもありますが、一生懸命絵を描いたり活動を続けていると、自分も必ず上達していきます。
上を見れば絵の上手な人なんていくらでもいますが、数年前に自分の描いた絵と今の絵を見比べればちゃんと良くなっている、今ここまでしか描けなくても1年後、3年後、もっと先には必ず今より上達した自分がいると思うと、嫉妬したり落ち込む必要はないと思えます。
絵が上手い人に嫉妬するのはムダ
絵が上手い人に限らず、私は嫉妬するということが基本的に好きではないし、ムダだと思っています。
嫉妬というのはしても自分が成長することはないし、しんどいばかり、時間とエネルギーのムダ遣いです。
他人のことが気になるときというのは自分に集中できていないとき。
自分のしないといけないことに向き合わず、よそ見をしていると他の人のことが気になりだします。
嫉妬するほど絵が上手い人は先生
嫉妬してしまうほど絵が上手い人に出会ったら、嫌って逃げてはソンです。
多少つらくなっても相手をよく見ます。
その人がどんな努力をしているかをよく見ると、必ずそこに学びがあります。
自分に足りていないものをその人達は持っています。
私はチャンスがあればその人から話を聞くようにもしています。
私はこれまでに絵以外のジャンルでも実力のある人、その業界のトップクラスの人と出会うようなことが何度かありましたが、本当にすごい人ほど気さくに話してくれて、なんでもない会話の中に大切なことが含まれていて、そこから考えさせられることが必ずありました。
圧倒されるような絵の上手い人は嫉妬するためにそこにいるのではなく、自分にとっての先生として目の前に現れたのだと思うようにしています。
嫉妬はいけないことではない
本当のことを言うと、私は絵の上手い人に嫉妬することって良くないことなんじゃないかとか、ダサいことなんじゃないかって、ずっと思っていました。
嫉妬してしまう自分が恥ずかしいというか、罪悪感のようなものを感じることがありました。
でも全然興味のない相手なら気にならなくても、自分の好きなジャンルで絵の上手い人や活躍されている人を知ると、胸がキュッとなることは普通にあります。
だから本当のところは嫉妬をしないわけではなくて、嫉妬するときもあるけれど、自分の中での切り替えが素早いのだと思います。
嫉妬はけして心地よい感覚ではないけれど、嫉妬する自分から逃げずに相手から学んだり、自分自身と向き合うことで嫉妬してしまう気持ちを乗り越えていけるものです。
嫉妬を嫉妬という形のまま抱えて何も努力しなかったり、嫉妬している相手のアラ探しなどはやめておく方が良いと思うけれど、私は絵の上手い人に嫉妬すること自体は悪いことではないと思っています。
悔しい気持ちを切り替えて自分も頑張ることが出来ればむしろありがたいことだなと、最近は思えるようになりました。
嫉妬を今すぐどうにかしたい人へ
絵の上手い人に嫉妬してしまう辛さを今すぐどうにかしたい人へ、具体的で効果的な対処法をお話しします。
あなたの絵をどうしたいか、どうなりたいのかハッキリさせる
そのために何をしなくてはいけないかを知る
具体的な行動計画を立てる
行動計画に沿ってひたすら行動する
いちばん大切なこと
絵が上手い人に嫉妬してしまうあなたに一番伝えたいことは、大切なのは嫉妬してしまう相手ではなくあなた自身を見つめることです。
相手に何かを望んだり欠点を探したり、相手に対する自分の気持ちをどうにかしようと苦しまなくて良いんです。
本当に大切なことは、あなたがあなたの絵をどうしたいのか、あなたはどうなりたいのか、そちらに目を向けること。
嫉妬している場合じゃない
自分の絵をどうしたいか、どうなりたいかがハッキリしたら、それは夢ではなく目標にしてください。
どうしたらその目標は叶いますか。
ネットで調べたり人に聞いたり、必死になって考えると方法が見えてきます。
わからなければ、わかる人を探し出して聞けばいいんです。
絵が上手い人に嫉妬してる場合じゃないんですよ。
私の場合はオンラインで絵の講師をしたいと思ってからは、実際にオンライン講座をいくつか受講してみたり、リアルな場でワークショップ体験をしに行ったり、子供の頃に習っていた絵画教室の先生を訪ねたり、個展会場でワークショップをしている作家さんに会いに行ったりして話をきいたり実体験から学んでいき、実際に開講しました。
絵の活動に関しても自分の知っている知識だけでなく、プロの先生に会いに行って話を聞いたり、オンライン上で活躍されている作家さんにコンタクトを取って話を聞いたり勉強を続けています。
具体的な行動計画を立てる
何をしなくてはいけないかがわかってきたら、具体的な行動計画に落とし込みます。
1年後どうなっていたいか、3か月後までに何をしたらいいか、今月中に何をしないといけないか、今週中にすることは…といった感じで具体的に計画していきます。
嫉妬を忘れて突き進む
具体的な計画が出来たら、ひたすらそこに突き進むべし。
本気で調べてしっかりとした行動計画を立てていたら、それなりにキツイ内容になっているはずです。
嫉妬している時間が取れないはずですし、実際に行動計画まで作っている時点で絵が上手いと嫉妬していた相手のことは眼中から消えていると思います。
ひたすら自分が行動を起こしていく中で、ふとした時に嫉妬していた相手のことを思い出すことがあるかもしれません。
あなたが本気であなた自身と向き合い行動出来ていたなら、嫉妬していた相手を見る目は必ず変わっているはずです。
その人の努力やお手本になるような素晴らしいところが見えるようになってきます。
嫉妬するほど絵の上手い人は先生だということに、改めて気が付くかもしれません。
嫉妬をチャンスに
もし絵が上手い人に嫉妬してしまうことがあったら、それは今、あなたがなりたい自分に変わっていけるチャンスが来ているということです。
嫉妬で苦しむとソンです。
夢や目標を叶えるって、キラキラしたところばかりじゃなくて泥臭い努力が必要なことがたくさんあります。
嫉妬はチャンスととらえて自分の中で変換すると、努力するための貴重なエネルギー源になってくれます。
絵が上手い人への嫉妬は、あなたに成長するチャンスが来ているよというお知らせなのだととらえてみては。
羨ましい⇒頑張らなくちゃ⇒努力して自分も上手くなる